この雑記帳で取り扱いそうなこと

雑記帳を開いて悪ふざけの塊(ネズミ主義者との対決 part 1)と真面目な部類(真面目とは言っていない)の記事(ミストラル・レポートの宣伝)を掲載したものの、両者の差が大きすぎて読者は目がくらむこと間違い無しだ。またホーム画面の紹介文にある「ゆるふわ系ルメイズム」とかいう文言から、この雑記帳で取り扱う内容は全くわからない。(確信)

というわけで一応、この雑記帳で取り扱いそうなことを書き残しておこう。もちろん、以下に並べるものを本当に取り扱うかは中の人にもわからないけれど。


【取り扱いそうなこと】

  • 一九一四年乃至一九一八年海戦史シリーズの現代語訳作業の進捗など
  • 英語マニュアル等の和訳の進捗など
  • 戦史研で製作する機関誌等の原稿に関して
  • シリア内戦のメモ
  • 実は某所で公開している中の人が書いた架空戦記について(現在、連載休止中)
  • いつか書きたいミリタリーBLの構想
  • 中の人のどうでもいい思いつき

その中から説明が必要である項目について記していきます。



一九一四年乃至一九一八年海戦史シリーズの現代語訳作業の進捗など


(たぶん中の人以外で)この雑記帳を見ていらっしゃる方に本記事の投稿時現在で本雑記帳の存在意義を尋ねれば、おそらく「道楽」か「意義なし」という答えが返ってくるだろうと思う。

しかしっ、この雑記帳の本当の存在意義は上記シリーズの現代語訳作業の進捗記録と現代語訳完了の暁に発売したいと思っている同シリーズ現代語訳本の宣伝なのである。

なぜならば、もちろん中の人が著作権切れの本を使って小遣い稼ぎしたいからである

ウチの戦史研員なら ご存知のように中の人は海軍ヲタであり大きいは正義である大艦巨砲主義を愛する者の一人であるわけだが、その中でも「戦艦が最も戦艦らしかった時代」であるWWI型のクラシックな戦艦が大好きなのだ。(詳しいとは言っていない)

しかし、戦艦特集といえば大抵のところWWII時代のものを取り扱ったものが大多数な現状がある。仕方ないね。結局のところ日本はWWIで(欧州参戦国と比べて)血を少ししか流していないからね。

またWWIの主役である終わりなき陸戦を取り扱った本は日本語でままあるが、海戦関係では数える程しかない。WWI海戦関係では例外的にジュットランド沖海戦が取り上げられることはあるが、あの戦争を英独の海軍がいかにして戦い抜いたかという大戦全体を詳しく記した本は本当に少ない。

でも、愛しきWWI世代艦がどう活躍したのか知りたいじゃん。というわけで、WWIが終わってから順次発行された「一九一四年乃至一九一八年海戦史シリーズ」なるドイツ海軍が記した公刊戦史を日本海軍が和訳した一連の本を国会図書館デジタルコレクションから探し出したのだけれど、現代人な中の人にとって、大正時代の日本語はスラスラ読めない。だから難読な言葉を確認しなが読み進めるのだけれども、やっぱり時間と手間が無限にかかる。

せっかくなら、きちんと現代語訳して敷居を低くしよう。あわよくばWWIの洋上に興味を持つ軍ヲタを増やしたい。というノリでスタートしたのがこの企画なのである。

正直言って生きている間に全部現代語訳できるかわかんない(大げさ)ぐらい低速な進捗ぶりなので、あまり期待してはいけないよ。

この記事を執筆している時点で現代語訳が終了しているのは30ページ足らずです。内容から言えばWWIがまだ始まっていません。戦争は4年間ぐらい続くのだけどね(溜息)。

(まぁ対仏宣戦する10日前まで大洋艦隊をノルウェー近海で周遊させていた連中のグタグタぷりっよりマシだと思うのですが)

なお気が早いことに、他にも現代語訳してみたい本を幾つかリストアップしておりますので備忘録として下記に記しておきます。

現代語訳を検討している書籍……「仏軍航空戦史」・「千八百七十年乃至千八百七十一年 独仏戦史」・「海軍の科学」・「支那事変国際法論」・「戦時国際法講義」・「支那事変における帝国海軍の行動」


英語マニュアル等の翻訳の進捗など


先に紹介した国会図書館デジタルコレクションは知識の宝庫であると分かって頂けると思うが、著作権が失効あるいは著作者不明のため大臣の裁決を経た本のみが公開されるという性質から取り扱われる本は概ね戦中までの本(占領期間中の資料や戦後の研究論文等も一部ある)であり、言わずもがな日本語で書かれた本である。

一方でネットという大洋には他にも著作権侵害のリスクが低く、また非常に興味深い資料がある。それは軍が作成したマニュアルである。

日本の法規では著作権法32条の第2項、米国でいえば米国著作権法105条に該当するであろうそれらは、公開されているものに限るが、こちらも翻訳に関しては敷居が低い。(たぶん)。

ただし、こちらは英語である。マニュアルの文章は分かりやすく簡素な文章とはいえ英語である。そして中の人は英語が苦手である。というわけで「やってみよう」と思っても非常に時間がかかって仕方がない。手間も無茶苦茶かかるし、現代語訳と比べて作業速度が著しく悪い。

日本語資料の現代語訳を優先するという方針もあり、しばらくは英語マニュアルの翻訳はしない。とはいえ、いつかやりたいと思っているので一応、ここに記しておく……とお茶を濁しておきます。

ただ、Kindle出版では英文とその和訳の両面表記は何か規約に引っかかっていたような気がするので、本当にお蔵入りするかもしれない。(無責任)

なお、一通り和訳されたものに米海軍Mk.8射撃管制レーダーのマニュアルが、またストック(何も手を付けていない)としてTOW-2のマニュアルがあります。


いつか書きたいミリタリーBLの構想

Twitterの荒れ方からすれば意外かもしれませんが、我が家にはBL本は1冊しかありません。しかも、それが上で紹介した尾上先生の1945シリーズの一冊「蒼穹のローレライ」であります。なお、1945シリーズは太平洋戦争を戦ったパイロット達の熱い愛を描いた作品群のことです。

一度、BL小説専用投稿サイトで人気だった作品を読んでみて、いや私が慣れていない点が大きいと思いますが《××side》とか薄っぺらい文章に耐えられなかった(素人さんが投稿する場所だからそりゃそうだよね)私ですが、尾上先生の文章は作品の中に引き込まれていくような美しい文章で「すごい」(小並)な作品なんです。ゴメンナサイ、実はまだじっくり読んでないです(時間ない)

でも太平洋戦争を舞台とした架空戦記として考えた場合、それに良い評価を下すことはできません。物語の本当に中核をなすキーが「20mm弾のションベン弾道」なんです。(すごくマニアック)

主人公のパートナーは最初、零戦21型に乗っていてションベン弾道な20mm機関砲の照準をつけやすくするため、機体に突起物をつけるという悪癖を持っていました。それは理解できました。しかし、物語の途中で愛機を零戦52型に換えるのですが、彼は52型でも「21型と同様の状態で突起物を装着するように整備員に強いる」という流れになります。

をぃをぃをぃ。21型の99式1号と52型の99式2号の弾道は別物やで。(初速が上がって弾道が改善された)せめて2号の替えがなかったから1号を特例的に載せているとか一言加えておけば全く問題なかったのだけれども。他にも気になる箇所が幾つかあったので軍ヲタとしては「」となったわけです。

もちろん、BLにとって萌の有無が最優先事項なんで細かい考証とかは蛇足なんでしょうけどね。

そこでBLの萌え要素を残しつつ、クソみたいな戦争の現実を腐女子にわからせるような作品を書きたいと思い込んだわけです。えぇ、BLという皮を被った普通の民族紛争です。

懸念としてはBLは「萌えの有無が最優先事項」であり、「話を盛り上げるのに、萌を得るのに、クソの役にも立たない説明など、へたをすれば読み飛ばされる」、「話のメインはあくまでも恋愛。それ以外の関係のない部分は極力端的に書くか、いっそ省略しろ」(引用:ボーイズラブ小説の書き方)

という世界なのでうまくいくのだろうかということ。あと濡れ場のシーンとかも重大な課題

いつかBL小説投稿サイトとかにUPできたらいいなぁと思っています。


ちなみに設定はもうできています。(以下、読み飛ばし推奨

物語の舞台は1991年の満州国。この世界では太平洋戦争末期(1945年6月ぐらい)の満州国で反帝国革命(要は寝返り)が起きて日本軍は史実より早く大陸から叩き出されています。もちろん満州国はソ連の衛星国として共産陣営入りします。ちなみに、その影響で太平洋戦争が終結した8月時点で朝鮮半島はおろか北海道ですらソ連の占領下になっています。

一方、八原博通大佐の主張に従って粘りに粘る沖縄防衛戦は6月に米軍が音を上げて一旦攻勢を停止する有様です。米国は積み重なる損害に目がくらみ、また大陸におけるソ連軍の早すぎる進捗にやむを得ず米国が優位な講和を7月頃から日本側に提示します。中国における領土の全面放棄台湾・朝鮮・樺太・千島列島・北海道・南洋諸島・沖縄・佐渡島・伊豆諸島・トカラ列島・奄美諸島・小笠原諸島・対馬・壱岐・済州・隠岐諸島行政権譲渡(ソ連占領下の地域も形式的に含めた)、帝国政府に助言・指導を行うGHQを受けいれる……という条件が付けられた和議(あるいは条件付き降伏とも)の受け入れに帝国軍内部では一悶着あったものの、結局8月6日・9日の広島・長崎に対する原爆投下で徹底抗戦派は沈黙を余儀なくされ、8月15日に日米は休戦を迎えました。

――はい。この世界には米軍指導下とはいえ大日本帝国が存続しています。同様に帝国陸海軍もGHQの指導により、危険な人物の一掃が行われましたが組織として依然として存在しています。

GHQは日本政府を掌握した後に民主主義なんて知らない装いで全力で日本の軍備回復とレッドパージを推し進めていきます。当たり前でした。なにせ津軽海峡と対馬海峡を向こう側には赤軍が屯しています。休戦間際には対馬・壱岐にソ連軍が上陸する騒ぎ(結局日本軍が防衛に成功)もありました。共産主義者との対決は避けられない定めなのです。平和憲法なんてなかったいいね?

GHQの軍備回復方策は目を見張る成果をあげます。1950年、済州島の領有を巡り始まった朝鮮海峡戦争において日本軍は済州島及び対馬に上陸を試みた朝鮮人民軍を封殺するのみならず、釜山逆侵攻すら行ってしまいます。結局、この戦争は朝鮮人民軍と中国人民志願軍の激しい攻撃により釜山円陣で膠着状態となり、休戦に伴い日本軍は釜山から撤退して終わりを迎えました。

米国による無限にも思える資金援助により血肉を取り戻した大日本帝国は留まる所を知りません。1958年、国民世論の高まりを背景に日本軍は念願の皇土奪還に着手、北海道奪還戦争の始まりです。蝦夷人民共和国の首都サッポロ対して史上初の先制核攻撃を行った大日本帝国は北海道に全面侵攻を開始。北日本で戦術核兵器が飛び交う有様となったものの、モスクワを爆撃範囲に収める戦略爆撃機B-60(仮称・米製B-36を独自にジェット化改修)と米国の核戦力を後ろ盾にした日本は限定核戦争を戦い抜き、北海道の奪還に成功。東側陣営は停戦に応じますが、彼らは極東共産国家への核兵器配備を一段と積極的に進めていきます。

1960年代、大日本帝国が介入したお陰で限定核戦争に発展したベトナム戦争は南北分裂状態のまま休戦を余儀なくされるという不首尾な結果に終わったものの歴史は再び血を求め始めます。

米国の統治下にあった領土の行政権が全て回復してから10年と経たない1981年、台湾領有権問題を発端として始まった中華人民共和国との武力衝突がエスカレート、朝鮮民主主義人民共和国も加わって東亜大戦と呼ばれることになる大戦争に発展する事態となりました。台湾・沖縄・対馬に侵攻が始まり、北海道方面でもソ連軍と交戦を余儀なくされるという多方面作戦を強いられた大日本帝国は朝鮮人民軍の福岡奇襲上陸を許すという太平洋戦争以来の国難に直面します。

最終的に史上初の自国領土に対する全面核攻撃福岡中心街消滅)と筑紫地域住民による途切れることのない有人自動車爆弾の波状攻撃により福岡に上陸した朝鮮人民軍は限界を迎え、降伏すら許されず虐殺殲滅されていきました。また北京・京城・新京等の主要都市に対する報復核攻撃(彼の国は日本に対して戦略的な核攻撃を行っていなかったがそんなことは関係ない)が行われた時点で大日本帝国がバーサーカーモードに突入し始めたことを察した米ソの仲介によって元の国境を復するという和議が結ばれ、東亜大戦は終結しました。

さて、ここから戦場は大陸へ移っていきます。

1989年、ソ連が崩壊して満州人民共和国が再び満州国を名乗るようになってから、中満間で初の本格的武力衝突である関東戦争が始まったのはすぐのことでした。開戦する理由なら幾らでも作れました。中ソ対立時にソ連側についていた満州と中国の対立はソ連という偉大なる存在がなくなり、両国の対立が表面化した結果であり、開戦は必然的でした。この戦争は中国軍が満州国に侵攻を仕掛けたものの、国境に広がる山地は守勢を助けることになり、戦争は膠着状態の後に停戦となりました。

その後、開放経済を取り入れ軍事力・経済力ともに躍進する中国に強い危機感を抱いた満州国は日米を中心とする西側に協調していくという大きな変化を迎えます。

しかし中満間の軋轢が再び戦火に変わるのはそう遠くではありませんでした。1990年晩秋、始まりはモンゴルでした。史実と違って富の再分配に失敗していたモンゴルでは中央アジアの旧ソ連構成国と同様に大統領が類まれなる権力を掌握している状況で、大きく発展を遂げる中国及び自由を謳歌する満州国を見た国民の間で反大統領の風潮が立ち昇り始めていました。

そして1990年の終わり際、モンゴル軍の一部が反乱。国民の多くもこれに同調してモンゴルでは内戦が始まります。この俗に言う蒙古動乱は満州国に続いてモンゴルが西側に寝返ることに危機感をもった中国軍がモンゴル政府軍に与することにつながり、反乱軍を指揮したトゥルム・フレルバータル将軍(架空)は元来から大蒙古主義(中国領内蒙古の奪還)の信奉者であることも手伝って戦場はモンゴルにとどまらず内蒙古まで広がっていきます。

もちろん、トゥルム将軍の背後には満州国、そして日米の姿があることは言うまでもありません。

トゥルム将軍率いる蒙古自治連盟軍に満州国正規軍が、モンゴル政府軍に中国正規軍が加わっている姿が隠されることもなくなった1991年初頭。代理戦争の色が一層濃くなったそんな満州が舞台となります。(背景説明長すぎ)

主人公は孤児院で育てられた戦争孤児。物語でありがちな機械みたいな感じではなく、俗に言う普通の情緒を持つ書類上17歳の少年。(実年齢14歳・国際法対策)但し、戦争に慣れている感じで殺生に躊躇がない。彼は日本からその孤児院伝統の「箔を付けるため」に義勇軍の一士官として満州へ降り立ちます。彼は少年兵(多くが貧しく出稼ぎ目的)による自動車化対戦車部隊(装甲高機にTOW2装備)を率いて戦っていくという流れです。

なお、このBL小説には以下の要素が含まれることになります。……民族紛争・代理戦争・化学兵器使用・戦車砲弾によって上半身がなくなった戦友・民族浄化など。

はい。このBLは少年士官の┌(┌^o^)┐を求めるだろう腐女子の皆様から「うわぁ……」(ドン引き)と言われること間違いなしです。もちろん「萌え」の要素も前面に出していきたいと思いますが。


さて、今回は長くなったので一旦終わりにしたいと思います。

たぶんツッコミどころが満載な

  • 実は某所で公開している中の人が書いた架空戦記について(現在、連載休止中)

については再開時に改めて書き込もうと思います。






東風雑記院

ゆるふわ系ルメイズム(とりま爆撃)なブログ。情も涙もない……。